2008年12月28日日曜日

dev Phone 1を日本で使用する場合の問題について

日本androidの会MLにも投げましたが自分用にも、もう少し整理。dev Phone 1はSIMを挿すことで日本国内でも普通に通話・SMSなどが使用できます。技術的に使用できるということと法的な問題はまた別なわけですが、ちょっとよくわからなかったので調べてみました。

まず、ダメですよという根拠:
総務省の電波利用ホームページのFAQのQ4
「外国の基準で適合性評価を受けた機器(例えば、CEマークやFCCマークが貼ってある機器)をそのまま日本に輸入して使用できますか。」

→ 外国の技術基準で認証を受けたとしても、そのまま日本で使用できるものではありません。

ただし特例として、
電波法の第103条の5「(特定無線局と通信の相手方を同じくする外国の無線局)」において
「包括免許に係る特定無線局と通信の相手方を同じくし、当該通信の相手方である無線局からの電波を受けることによつて自動的に選択される周波数の電波のみを発射する外国の無線局を運用することができる。」

という記載があります。すでに日本国内でサービスを行っているシステムの電波を受けて、自動的にそれにあった仕様で動作するような機器は運用してもよい、いわゆるローミングで動くなら問題がないよということをここで示しています。

ひとつ注意が必要なのはWifiやBluetoothはこの指定に入るのかどうか?という点です。接続する相手が「包括免許に係るる特定無線局」として判断されるのかどうかがイマイチよくわかりません。「清水 隆夫の「Good Job !」」でSAMSUNG mobileの担当者がSBMを通じて確認をしたとの記載があるが、根拠はおそらく↑の条項と思われます。(日本国内で販売されているいない、はあまり関係ないように思いますが)。Wifiの親機などは「一時的な使用」っぽくないですし、チャンネルの問題もあるのでキビシイ予感がします。


なお調べている間に「MRAに基づく相互認証」があるからFCC通ってればOKという記事がいくつかありましたが、これはまったく誤り。これについては先ほどのFAQのQ17に記載があります。
認定適合性評価機関で外国向けの適合性評価を受ける場合、どのような内容の審査が行われるのですか。

→ その外国の法令に基づいて審査が行われます。技術基準も日本の技術基準ではなく、外国の技術基準に適合する必要があります。

つまり海外でも日本と同じ試験をしたらそのデータは審査の際に使えますよ。ということだけのようです。↑のローミングの件で接続してくる機器は暗黙的にFCCなりCEなりを取っているであろうことから誤解が生じたのかもしれませんね。

ということで「一時的な使用」でdev Phone 1を使用してみることにしたいと思います :)

Comments:

blog comments powered by Disqus